一関・平泉

環境保全、林業両立へ 持続的な森目指し 管理協議会設立 大東・京津畑【一関】

京津畑・まぶちの森管理協議会の設立総会で土地無償借受契約書に調印する由井会長(左)と松田相談役

 イヌワシなど野鳥の生息環境保全と林業経営の両立を目指す「京津畑・まぶちの森管理協議会」の設立総会は5日、一関市大東町中川の京津畑交流館「山がっこ」で開かれた。同町中川地内の風力発電事業予定地だった建設会社の社有林と地元の共有林を合わせた約180ヘクタールを管理。環境と共存するための森林整備などを進め、自然と人間の双方に有益な森林を目指す。

 同協議会の設立は、昭和40年代に同町中川の森林を取得、風力発電事業を計画していた馬淵建設(横浜市)から2024年春、約100ヘクタールの社有林を環境保全活動に提供したいという申し入れが東北地域環境計画研究会(滝沢市)に届いたことが発端。当面無償貸与の形で活用することになり、一関市などを交えた協議を経て、隣接する下京津畑共有山約80ヘクタールと合わせて森林を管理する組織を設立することになり、準備を進めてきた。

 設立総会には協議会の構成員や顧問、来賓ら関係者約40人が出席。経過報告に続いて規約や役員などを承認し、由井正敏会長(東北地域環境計画研究会会長)と、馬淵建設の松田尚相談役が土地無償借受契約書に調印。由井会長と下京津畑共有山組合の懸田等組合長が覚え書きを交わした。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2025年4月25日付
一関・平泉
2025年4月25日付
一関・平泉
2025年4月25日付
一関・平泉
2025年4月25日付