安全実施へ準備万全 馬具など総点検 平泉・保存会 春の藤原まつり東下り行列
平泉町の源義経公東下り行列保存会(小野寺利美会長)は6日、春の藤原まつりのメイン行事として行われる同行列で使われる御所車(牛車)や馬具などの総点検を同町平泉地内の収納庫で行った。多くの観光客の人出が予想される同行列が安全に実施されるよう期した。
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作業には会員約40人が参加した。義経の北の方役と藤原秀衡役が乗る2台の御所車や、義経ら主要役者が乗る馬のくら、武蔵坊弁慶ら山伏姿の義経主従役が背負う笈(おい)などの状態を確認。ほこりを払うなど手入れに汗を流した。
同まつりは5月1~5日に開催。同行列は、平安時代に兄頼朝に追われる義経と主従を、当地を治めた秀衡が温かく迎え入れた様子を再現する時代絵巻で、3日に行われる。義経役は、グローバルボーイズグループ・INIのメンバー尾崎匠海さんが務める。
小野寺会長(81)は「若者に人気のある義経役に期待している。多数の牛馬が出る行列なので、けがなどがないよう安全を重視する。多くの皆さんに見に来てほしい」と話していた。
まつりを主催する平泉観光協会によると、2024年の同行列が行われた5月3日の人出は約18万人だった。