「自分信じ努力を」 五輪男子ケイリン 中野選手が古里講演 石鳥谷住民らと和やかに交流も【花巻】
競輪選手で、2024年のパリ五輪自転車トラック競技の男子ケイリンに出場した中野慎詞選手(25)=日本競輪選手会、石鳥谷中―紫波総合高―早稲田大=によるトークショーは6日、出身地である花巻市石鳥谷町新堀の新堀ふれあいセンターで開かれた。新堀体育協会(藤原晋也会長)の70周年記念事業で地元で初講演し、「どんなことでも目標を持って努力すれば夢はかなう。自分を信じ、諦めずに努力してほしい」と語った。
トークでは自転車がおもちゃ代わりだったという子ども時代や、自転車競技を志すきっかけになった同郷の佐藤友和選手=同選手会=との出会いについて回想。「何事も一番になりたい子どもで、競技として自転車を始めてからは日本一、世界一を目指したいと思った」とし、自分の夢を見守ってくれた両親や中学校時代の恩師に感謝した。
デビュー後、27連勝するなど順風満帆に見えたが、けがやプレッシャーに苦しむ時期があったとしつつ、五輪を目指し、がむしゃらに努力したことを振り返った。パリ五輪決勝で落車により4位に終わったことについては「悔しかったが、あのままいっていれば銅メダルは取れていたという手応えはあった。28年のロサンゼルス五輪に向けてレベルを上げ、次は金メダルを狙いたい」と意気込んだ。
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