北上・西和賀

集客、にぎわい増へ 10月 ランフェス 入り込み数5500人目標 市街地に新コース、特産品提供も【北上】

 北上市のランフェスきたかみ運営委員会(会長・下瀬川俊一市スポーツ協会長)は、ランニングとフェスを組み合わせたイベント「ランフェスきたかみ」の2025年度事業計画を決めた。今年度は10月12日の開催を正式に決定。ランの部に市街地をコースとする「ファンラン(4キロ)の部」を新設するなどして集客とにぎわい創出を図り、より魅力を高めて24年度を上回る5500人の入り込みなどを目標に掲げている。

 ランフェスきたかみは、いわて北上マラソンの後継イベントとして22年度に開始した。長距離を走る「ランの部」と、食や運動、ステージイベントを中心とする「フェスの部」を組み合わせ、ランナー以外も楽しめる秋の一大イベントとなっている。

 ランの部を見ると、昨年度はハーフ(21・0975キロ)と10キロの2種目を実施。今年度は10キロの部を廃止し、より距離の短いファンランの部のコースを新たに設けた。

 ファンランの部は、市内中心部にある専大北上高校を発着点に市街地を走るコース。まちなかの景色を楽しむことができる要素を取り入れ、比較的気軽に参加できる距離設定とすることで、フェスの部に訪れる高校生などの若者がランの部の応援にも駆け付けやすくする。

 応援に訪れたり、フェスに参加した人たちが走ることに関心を高めたりすることで、相乗効果を期待している。フェスには地元の特産品を提供する方針も盛り込まれた。

 新たな企画には、専大北上高の1年生が昨年度後半の総合的な探究の時間を利用し、イベントを盛り上げるために検討した案を、イベントを主催する実行委に対して提案したことが背景にある。

 運営委事務局の市スポーツ推進課では「初心者でも走れる距離を設定するなど地元高校生と協働してイベントに取り組む。まち場のにぎわいを創出しながら走って楽しむことができるイベントをさらに盛り上げ、より多くの人に来ていただき目標を達成したい」としている。

 昨年度のエントリーは約1100人、観客を含めた総入り込み数は約4000人。今年度はエントリー数1500人、総入り込み数5500人を目標としている。

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