藩境の魅力紹介 ツキイチ講座開講 奥州・えさし郷土文化館
えさし郷土文化館の「ふたりのツキイチ講座」は6日、奥州市江刺岩谷堂の同館で開講した。初回は野坂晃平学芸員が「仙台藩の在所と文化―田舎暮らしの江戸時代」をテーマに、胆江地方を北端とする仙台藩の成り立ちをはじめ、藩境としての同地方の特色などについて語った。
野坂学芸員は「藩境は地理的、政治的、文化的、思想的な境界ともなっている」として具体例を挙げ「境界地帯に立地している胆江地方の特色というのが、近世史を通じてさまざま見えてくる。これが仙台や盛岡にない大きな魅力だ」とした。
また、仙台藩の拠点の一つである岩谷堂要害(旧岩谷堂城)についても触れ「おそらく城になる前は何らかの聖地のような場だった」と考察し、毘沙門堂があったのではないかと、同館が所在する「岩谷堂」の地名の由来にも迫った。
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