一関・平泉

快適な実習環境整備 一関高専 冷暖房改善や設備更新 化学工学工場改修完了

化学工学実習工場の改修が完了し、屋内を見学する一関高専の関係者

 一関市萩荘の一関工業高等専門学校(小林淳哉校長、本科786人、専攻科40人)が進めていた化学工学実習工場の改修が完了した。竣工(しゅんこう)式が8日に同校で行われ、学生と教職員らが同工場が快適な環境となったことを祝った。

 同工場は化学工学科設立の3年後、1972年に完成。当時は全国で頻発した公害問題の解決のため化学工学的処理の需要が高く、大規模な実験装置も必要とされ、実際の生産設備に準じる大型の精留塔などを備える。化学エンジニア育成に欠かせない実験施設として活用され、現在は同科の後継となる未来創造工学科化学・バイオ系が使用している。

 大規模な改修は84年以来。屋内を中心に、冷暖房効率の改善や実験設備の一部更新、集約などを図った。区画を見直し、▽精留塔など化学工学装置のあるケミカルプラントエリア▽学内の粉砕実験の関連設備を新たに集約したミリングファブ▽学生の実験や企業との共同研究に活用するケミカルイノベーションラボエリア―に大別。精留塔の階段は以前に比べ傾斜を緩くするなど、人に優しい環境に生まれ変わった。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2025年5月3日付
一関・平泉
2025年5月3日付
一関・平泉
2025年5月3日付
一関・平泉
2025年5月3日付