「風跡」作風変化の妙 髙橋さん企画展 萬美術館【花巻】
盛岡市出身の画家髙橋和さん(東京都)の企画展は、花巻市東和町土沢の萬鉄五郎記念美術館と八丁土蔵ギャラリーで開かれている。代表作「風跡」シリーズなど作品91点を展示して画業70年の歩みをたどるとともに、独自性あふれる表現や時代ごとの作風の変化を紹介している。20日まで。
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同美術館には、86年のペルーへの取材旅行以降の作品を展示している。南米の石造りの街並みや遺跡に触発され、これまでの具象表現から、風景を鋭角に切り取った構成的な表現へと転換。古代文明に触れる取材経験から生まれた心象風景に、動的な筆致による「風」が出現し、生涯にわたり取り組む抽象の大作「風跡」が生まれたとされる。
開館時間は午前8時30分から午後5時まで。月曜休館。問い合わせは同美術館=0198(42)4402=へ。