愛情、工夫 盛り盛り 岩手日日企画「最後のお弁当」写真展 新鮮館おおまち【一関】
岩手日日新聞社が企画・制作した「高校3年生、最後のお弁当。」の写真展が、一関市大町の新鮮館おおまちで開かれている。紙面に掲載された色とりどりの弁当の写真とメッセージが並び、来店者の関心を集めている。30日まで。
「最後のお弁当。」は新天地に旅立つ高校生にエールを送ろうと企画、制作し4年目。協賛企業で同館を運営する一関まちづくり会社の提案で、両社のコラボ企画として初めて写真展を開いた。
3月30日付本紙に掲載され、県南地方を中心に保護者や生徒から寄せられた弁当の写真、メッセージ合わせて43点を展示。卵焼きや焼き魚、ハンバーグ、おにぎり、野菜、果物など多種多様なメニューの写真が並んだ。中にはキャラクターのオムライスや「祝卒業 高校3年間お疲れさま」の文字を添えたローストビーフなど、こだわりの弁当も見られた。
メッセージ欄には「3年間、毎日お弁当を作ってくれてありがとう」「いつもおいしかったよって、食べ終わったお弁当箱を出してくれたね」「ずっと応援してるよ」など、生徒と保護者それぞれの感謝の言葉がつづられている。
来店した市内の80代女性は「いろいろな野菜や食材の組み合わせがあり、料理の勉強になる。こういう写真を見るのは楽しみ」とじっくり見入り、一関まちづくり会社の梁川真一社長は「互いにどんな弁当をつくっているか、なかなか知る機会はないと思う。弁当にはさまざまな食材が使われており、地元の野菜や食材の活用法を知ってもらえれば」と話していた。
開店時間は午前9時~午後6時。