賢治ゆかりの桜見頃 花巻・身照寺
花巻市石神町の身照寺(牛崎海秀住職)にあるシダレザクラとソメイヨシノが咲き誇り、多くの市民らが訪れている。夜間には恒例のライトアップも行われ、境内を美しいピンク色に染めている。
同寺は同市出身の詩人で童話作家の宮沢賢治の菩提寺。境内には樹齢90年を超えるシダレザクラが植栽され、春は多くの観光客や親子連れでにぎわう。夜間のライトアップは15年ほど前から行われ、複数の発光ダイオード(LED)ライトを設置している。
同寺によると、今春は13日ごろに開花した。21日の同市は朝から青空が広がり、境内には写真撮影を楽しむ観光客や家族連れが多く見られた。
牛崎住職(67)は「最初は知名度がなかったが、徐々に認知されて人が増えてきた。今では沖縄県や山口県からも観光に訪れる人がいる」と語り、「ごみを持ち帰るなど、観賞する時はマナーをちゃんと守ってほしい」と呼び掛けている。
ライトアップは午後6時30分ごろから点灯。同寺によると、見頃は23日ごろまで続くとみられる。