奥州・金ケ崎

屋台囃 格調高く 奥州・水沢 日高火防祭

日高火防祭の締めくくりに水沢駅通りで行われた「そろい打ち」。伝統の音色を響かせる城内組

 ゴールデンウイークが26日始まり、奥州市水沢では春を告げる日高火防祭(ひぶせまつり)(実行委主催)が中心市街地で行われた。7町組の絢爛(けんらん)豪華なはやし屋台がみやびやかな音曲を奏でながら通りを行き交い、沿道に詰め掛けた多くの観客を魅了した。

 江戸時代に起きた大火を受け、水沢留守家の当主が火防を祈願したことに始まる祭りは300年余りの歴史を誇る。伝統の音曲「屋台囃(ばやし)」は1963年に県無形民俗文化財に指定され、2023年11月には「日高火防祭」として祭礼全体が新たに登録された。

 はやし屋台運行に先立ち、大手通りでは遙拝(ようはい)式が行われ、日高神社火防祭保存会の藤澤邦夫会長が「火防祭の素晴らしさを観客の皆さんが実感してくれることを願う」とあいさつ。

 安全を祈願する神事に続き、7町組が笛、太鼓、三味線を一斉に奏でる「そろい打ち」を披露した後、祭り関係者を先頭にはやし屋台と町火消しの「町印」による華やかな行列が目抜き通りに繰り出した。

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