県内外

災害時 炊き出し協定 盛岡市と県キッチンカー協

協定書に署名した内舘市長(左)と小野会長

 盛岡市と県キッチンカー協会(小野裕輝会長)は28日、災害時におけるキッチンカーによる炊き出し等の実施に関する協定を締結した。災害時に市の要請で同協会が避難所などへキッチンカーを派遣、炊き出しを行うことで被災者への迅速な食事の提供、食事の質の確保などを期待している。

 同協会が県内自治体と協定を締結するのは初めて。小野会長(39)は市役所で行われた協定締結式で「迅速に被災地へ駆け付け、被災者に温かい飲食物を提供できる。炊き出しを通じて被災者に寄り添い、気持ちの安らぎを提供し、少しでも不安から安心へ気持ちが転換するよう役立ちたい」と語った。

 内舘茂市長は自然災害の激甚化や頻発化に触れ、「市として災害への備えは急務だ。避難所などでのキッチンカーを利用した炊き出しで避難者の食事の確保、充実が図られ、市の災害対応力の向上、ひいては市民の安全・安心につながる」と期待した。

 同協会はキッチンカーを通して食文化の創造や向上を目指し、2023年8月に発足。会員は県内を中心に北東北3県合わせて40台が加盟しており、独自イベントほか、外部イベント出店依頼の募集・あっせん、起業支援などに取り組んでいる。災害時の炊き出し等の実施に関する協定ついては今後、他の自治体にも広げていきたい考え。

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