闇バイト強盗に備えて 佐々木さん防犯講話 一関
一関市出身の犯罪コメンテーターで、いちのせき大使の佐々木成三さんによる「最新防犯マニュアル」と題した防犯講話は4月29日、同市大手町の一関文化センターで行われた。多発している犯罪の手口が分かりやすく紹介され、来場者210人が防犯意識を高めた。
市内で同日実施した捜査シミュレーションゲーム「リアルケイドロin一関」と合わせて企画され、一般社団法人リアルケイドロ協会が主催、市が共催した。
元埼玉県警捜査一課刑事の佐々木さんは、芸人の森本英樹さんとトークショー形式で進行。高収入をうたって犯罪の実行役を募集する「闇バイト」が関わった広域強盗事件が全国で急増し、詐欺も巧妙化している状況を解説し「自分で自分を守る時代」と強調した。
闇バイトは首謀者や中枢の下で役割分担して犯罪を実行するが、素人なので大きな音を立てても構わず現金を奪おうと侵入するなど、一般的な防犯対策が通用しないことを指摘。録画する防犯カメラ以外にも犯罪を断念させるような最新のセキュリティーツールを備えるべきとした。
その上で、犯罪から自分を守るためには、だまされない力を養う必要があるとし「『知っている』という認識を疑おう。情報は常に変化していく。情報をまず疑い、裏付け、修正を繰り返すこと」と呼び掛けた。