一関・平泉

フジ棚 あでやか 東山・松川 ライトアップ【一関】

ライトアップが始まった一関市東山町の主要地方道一関大東線沿いのフジ棚

 一関市東山町松川の主要地方道一関大東線沿いにあるフジ棚でライトアップが始まり、夜に紫や白の花が浮かぶ幻想的な光景が地域住民や行き交うドライバーを魅了している。

 フジ棚は町の西の玄関口に位置し、今年は猊鼻(げいび)渓名勝指定100周年に当たることから近くに記念の年をPRする看板も建てた。

 直径50センチほどの太い幹から延びたフジの枝が長さ約15メートル、幅約2・5メートルの棚に絡まり、毎年この時期になると紫や白の細かい花を付けた30~70センチほどの花房が地面に向かって垂れ、あでやかな姿が訪れる人の目を楽しませている。

 今年は2024年に比べると開花がやや遅く、花のピークはこれから。見頃は今月下旬ごろまで続きそうだ。

 13日は市役所東山支所産業建設課や市観光協会東山の関係者が照明設備の設置作業を行い、発光ダイオード(LED)ライト2基でライトアップを始めた。

 保存会の仲間とフジ棚の管理に当たっている近所の男性(81)は「ライトアップをしてもらいありがたい。日中ともまた違う夜のフジ棚を多くの人に楽しんでほしい」と話していた。

 町内には主要地方道一関大東線沿いのほか、JR大船渡線猊鼻渓駅や砂鉄川河川敷駐車場近くのフジ棚、猊鼻渓や藤壺の滝など古くからのフジの名所もあり、景観に彩りを添えている。

 ライトアップの期間は開花状況を見て判断する。点灯時間は毎日午後7~9時。雨天の日は行わない。

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