滋味深き山里の味 西和賀・西わらび収穫スタート
西和賀町で、特産品の「西わらび」の収穫作業が始まった。14日は朝から晴天に恵まれ、生産者たちが長く太く育ったワラビを摘み取った。【9面に関連】
西和賀わらび生産販売ネットワーク会長を務める同町湯之沢の湯沢正さん(78)は、自宅近くに複数の圃場(ほじょう)を所有。畑ではたくさんのワラビが20センチ以上の高さまで成長し、湯沢さんは根本から茎を折り、手際よく収穫していた。
同町では2024年、収穫直前で凍霜が発生し、多くのワラビが被害を受けた。湯沢さんは「今年はまだ霜の被害が出ていないので安心している。成育は遅かったが、質は良い。ここ一週間で一気に大きくなるはず」と期待する。
町内のワラビの作付面積は約55・1ヘクタール、出荷生産者は132人(24年度現在)。収穫作業は6月中旬ごろまで続けられる。