地域のなりわい記録 聞き書き甲子園 高校生が取材 束稲山麓で受け入れ【岩手】
平泉町と一関、奥州両市にまたがる束稲山麓地域は、高校生が水産や林産などの名人を取材し文章にまとめる2025年度「聞き書き甲子園」(実行委主催)で、初めて生徒の受け入れ地域となる。地元では、日本農業遺産となっている「束稲山麓地域の災害リスク分散型土地利用システム」を支えてきた知恵の伝承や、同地域の周知につながることを期待している。
聞き書き甲子園は、生徒が各地の森・川・海の名人を訪ねて一対一で取材し、知恵や技、生き方などを記録。名人の言葉だけを使った一人語り形式の文章にまとめ、審査を受ける。受け入れ地域(市町村など)は、取材先として地元の名人を推薦する。実行委は農林水産、文部科学、環境各省などの機関・団体で構成。開催は24回目となる。
受け入れ地域は19年度から公募している。今年度は東北地方から九州までの15地域が名人93人を推薦。束稲山麓地域は、林業者やハンター、河川の漁師、しめ縄や竹籠作りなどの名人7人をピックアップした。
実行委は今年度の参加生徒を6月23日まで募集。事前の研修を経て、8月下旬に現地取材に入る見通しだ。
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