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乗降しやすく安全・快適 釜石線に新型車両 岩手県内8年ぶり JR東・今秋投入

報道陣に公開された釜石線・東北本線(盛岡―花巻間)に投入される新型車両「HB―E220系」

 JR東日本は15日、釜石線・東北本線(盛岡―花巻間)に投入する新型「HB―E220系」の車両を盛岡市内で報道陣に公開した。県内路線への新型車両の投入は8年ぶり。ディーゼルハイブリッドシステムを搭載した気動車で、車椅子やベビーカー利用者のためのフリースペースを設けるなど、安全性と快適性を高め、環境に配慮した運行を実現する。

 新型車両は、2025年度下期(10月~26年3月)に、釜石線・東北本線(盛岡―花巻間)の普通列車に使用する現行の「キハ100系」車両から切り替える形で、2両編成6本、1両編成4本を投入する計画。

 ディーゼルエンジンによる発電と蓄電池からの電力をもとにモーターを回すハイブリッド式で、排気中の窒素酸化物(NOx)、黒煙などの粒子状物質(PM)を低減するエンジンを搭載するなどし、環境への負荷を低減する。

▲電動車いす対応の洋式トイレ(左)や車いす・ベビーカーのフリースペース(右)

 扉は現行車両の片側2扉から3扉とし通勤・通学時にスムーズに乗降できるほか、車椅子やベビーカー利用者のフリースペースなどの床面はカラーで色分けされる。電動車椅子対応の洋式トイレ、各車両客室への非常通話装置のほか、県内の車両では初めて防犯カメラが設置されている。

 外観はステンレス製で窓の下のラインカラーや客室のロングシートの座面は、JR東日本のコーポレートカラーの緑と明るい緑を配し、安心感とさわやかさをイメージした。

 JR東日本モビリティ・サービス部門の柳瀬直仁車両技術センター長は「扉を増やしロングシートを採用するなど乗り降りしやすく、快適な輸送を提供できる。通勤・通学、旅行にと末永く利用してほしい」と話している。

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