奥州・金ケ崎

開館30年歩み振り返る 記念合同シンポ 日本産肉研究会・牛の博物館【奥州】

開館30周年を迎えた奥州市牛の博物館について語る麻生館長

 日本産肉研究会第35回学術集会・奥州市牛の博物館開館30周年記念合同シンポジウム(同研究会主催)は17日、同市前沢字七日町裏の市役所前沢総合支所で開かれた。席上、同館の麻生久館長が「市牛の博物館開館30年、新たな意気込み」と題し、同館の成り立ちを紹介するとともに、30周年記念事業として計画している和牛品種「日本短角種」剥製の作製・展示などに意欲を示した。

 同館は1995年4月に国内初の牛に関する登録博物館として開館。麻生館長は30年の歩みを振り返り、引き続き文化的な資源の発見や保存、活用を通じ、その価値を普及させることで地域社会の発展に寄与していくと意気込みを語った。

 さらに「博物館の活動によって市民によりどころを提供し、心の豊かさをもたらすこともできるはずだ」として、「市内小学生全員に博物館を見学してもらい、それを市出身者の世代を超えた共通の思い出とすることで、郷土の魅力の発信拠点にしていきたい」と語った。

 「日本短角種」剥製の作製・展示については、年度内の展示を目指して、近く実行委を開き、事業を本格化させる考えを示した。他に例がない事業になるといい、注目を集めそうだ。

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