夏空の下 健脚競う 男子総合は菊池さん(江刺出身)V 奥州きらめきマラソン
第9回いわて奥州きらめきマラソン(実行委、奥州市、岩手陸上競技協会など主催)は18日、市役所江刺総合支所を発着点に行われた。フルマラソン(42・195キロ)と10キロ、2キロの3種目に3634人が出場。強い日差しの下、市内外から集まったランナーはゴールを目指して奥州路を駆け抜けた。
フルマラソンは、同支所から水沢、前沢各地域を通り、前沢白山を折り返して北上川東側を北上し、同支所に戻る国際陸上競技連盟・日本陸上競技連盟公認のコース。午前8時30分の号砲とともにランナーがスタートした。10キロ、2キロが続き、年齢別計29部門で健脚を競った。
同日の同市江刺の最高気温は28・6度(盛岡地方気象台調べ)。沿道では市民が声援を送り、給水所ではスポーツ飲料や菓子を提供するなどランナーを後押しした。
ゲストでお笑い芸人の天津木村さん、マラソンユーチューバーこわだ君、招待選手でユニバーサルエンターテインメントアスリートクラブ所属の和久夢来さんはフルマラソンに挑んで完走。パリ五輪競歩日本代表の高橋和生選手(ADワークスグループ、水沢中―花巻北高―早大)が10キロを走って参加者と交流した。
フルマラソン男子総合で初優勝した同市江刺出身の会社員菊池和哉さん(26)=同市陸協所属、さいたま市在住=は、序盤から先頭に立ち、そのまま後続を引き離して2時間35分28秒でゴール。2度目の出場で前回2位の雪辱を果たした。「1キロ3分25秒のペースを保ちたかったが、途中で疲れてペースを落とした。地元の皆さんの声援がうれしかった」と喜んだ。
2キロの小学生男子に出場し6分48秒で優勝した佐藤大輝君(奥州市立岩谷堂小6年)は「前回2位だったので優勝はうれしい。目標(6分50秒)より早くゴールできた」と笑顔を見せた。