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時代映すポスターの変遷 シェレ、ミュシャからマティス、ピカソまで 県立美術館企画展【岩手】

シェレが手掛けたワインのポスター(左)
南仏ニースの観光ポスター(左)などマティスが手掛けた作品のコーナー。一般の人も撮影できる

 盛岡市本宮の県立美術館で、企画展「19・20世紀の芸術家とポスター―創作において自由なる競創―」が開かれている。古代ローマ時代から存在したという広告媒体のポスターについて、印刷技術の進歩とともに芸術にまで発展した過程を約160点の作品で紹介している。6月8日まで。

 ▽街の広告物から芸術作品へ▽画家たちによるポスター芸術の確立▽ポスターアートとして芸術分野へさらなる昇華▽ポスター芸術の創造の場、ムルロ工房―の4章で構成。

 19世紀にはシェレやロートレック、ミュシャらポスター芸術に新しい表現の可能性を見いだした芸術家たちが、創造力豊かで遊び心ある作品を生み出した。「ポスターの父」と呼ばれたフランスのシェレが手掛けた「マリアーニ・ワイン」のポスターは、ボトルとワイングラスを手に躍動感あふれる女性が鮮やかな色彩で描かれ、目を引く。

momottoメモ

マティスやピカソが作った20世紀ポスター芸術の最高峰といわれる南仏の三大観光ポスターや、ゴッホ没後70周年に開催された展覧会のポスターなども展示されている。

開館時間は午前9時30分から午後6時(入館は同5時30分)まで。

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