水防警報基準見直し 「準備水位」新設 岩手県、来月から運用
県は、水位周知河川に発表する水防警報の基準について、水防団が出動の準備を開始する「準備水位」を新たに設ける。近年の気候変動の影響や線状降水帯の発生に伴い、急激な水位上昇に対応した水防体制を取るため、迅速な水防警報の発表やホットライン(電話連絡)につなげるのが狙い。出水期を迎える6月から運用する。
水位周知河川は、洪水が発生した場合に大きな被害につながることが想定される1級または2級河川で県が指定。リアルタイムで水位を観測し、水位が各基準に到達した場合、情報が県から市町村などに通知、県民に提供される。
水防団の「準備」の発表基準は、これまで「水防団待機」の水位と同値に設定されていたが、見直しにより準備水位を新たに設置。水防団が出動するまでのリードタイムを考慮して設定する。
「待機」の基準については水防団待機水位と同値のままとし、各水防機関が情報の収集や連絡の開始、状況に応じて出動、待機できる基準とした。
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