奥州・金ケ崎
涼運ぶ南部風鈴 水沢駅など設置・奥州
奥州市水沢のＪＲ水沢駅、水沢江刺駅に５日、伝統の南部風鈴がお目見えした。同市出身で米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手（花巻東高出）の活躍を願う短冊を付けた風鈴などが涼しげな音色を響かせている。
南部鉄器まつり実行委員会（及川貢基会長）が、まつりのＰＲを兼ねて毎年実施し６３回目。水沢駅に５００個、水沢江刺駅に２００個を飾り付けた。
作業には、水沢鋳物工業協同組合や市、市観光物産協会、奥州商工会議所、奥州署から１３人が参加。水沢駅では大小の飾り棚８個に風鈴を取り付け、ホーム屋根の梁（はり）からつり下げた。
伝統的な釣り鐘、動植物がモチーフの風鈴に、大谷選手を応援する「投打猛進」や市内の観光名所、防犯標語のほか、初めて市公式マスコットキャラクター「おうしゅうたろう」のイラスト入り短冊が付けられ、電車が行き来するたびに爽やかな音色を響かせている。
同組合の佐藤康平販売課係長は「今夏も厳しい暑さになりそうなので、風鈴の音色で涼しさを感じてほしい」と話している。両駅とも１０月上旬ごろまで設置する。
