「諦めない心 身に付けて」 花巻東高ソフト部投手コーチ 江本さん(北京五輪金)就任
花巻市の花巻東高校ソフトボール部に、元プロソフトボール選手で、北京五輪金メダリストの江本奈穂さん(39)が投手コーチとして就任した。一流の技術を伝授し、26人の部員と共に日本一を目指す。
江本さんは京都府出身。高校時代は西山高校のエースとして全国選抜大会優勝に貢献した。2007年に女子日本代表に選出され、08年の北京五輪では、現在同部の監督を務める斎藤春香監督と共に金メダルを獲得。その後は韓国に帰化し、韓国代表、代表コーチとして活躍した。
5月に花巻東高から依頼があり、県高校総合体育大会を直前に控えたチームに合流。6月に本格的に指導を開始し、月に3~4日のペースで投手陣のフォーム指導などを行っている。
技術だけでなく、プロとして培ってきた試合への心構えやモチベーションの高め方なども指導。斎藤監督は「選手にしっかり向き合い、個々の強みを伸ばすような指導をしてくれている。技術面から精神面まで、持てる技術のすべてを注ぎ込んでもらいたい」と期待する。
江本さんはチームの印象について「元気で明るい、個性的な選手が多い。諦めない心を身に付けて、チーム内で新世代のエースの座を競い合ってほしい」と強調。「東北に来るのは初めてで個人的にも多くの学びがある。指導を通してソフトボールの楽しさを伝え、一緒に日本一を目指したい」と意気込む。
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