県内外

クマ出没警報発表 県内、死者発生受け【岩手】

 県は4日、県内全域にツキノワグマの出没に関する警報を発表した。同日、北上市内の高齢者女性が自宅でクマに襲われ死亡したことを受け、4月に発表済みの注意報から切り替えた。県は「人里への出没が報告されている。クマを寄せ付けない対策を積極的に行ってほしい」と警戒を呼び掛けている。【13面に関連】

 県自然保護課は2025年度、24年度のブナの豊凶調査結果を踏まえ、4月18日付でツキノワグマの出没に関する注意報を発表。山林内(クマの生息域)や人里などでの具体的な対策を示して県民に注意喚起してきた。

 今年度は既に11件、12人(前年度同期4件、4人)の人身被害が発生。このうち6人は山菜採りの際に被害に遭っている。

 警報への切り替えを受け同課は「山菜採りやレジャーなどで山林に入る際は、予期せずクマと遭遇し、被害に遭う危険性が常にあることを意識していただき、入山するかどうかを十分に検討し、十分な対策を高じてもらいたい」としている。

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