豊沢発電所 操業開始 農業水利維持負担軽減へ 土改区【花巻】
花巻市豊沢の豊沢ダムで、国営かんがい排水事業「豊沢川地区」により整備が進められてきた豊沢発電所が完成した。ダムの貯留水を取水し、落差を利用することで年間約7055メガワット時の発電量が見込まれ、管理する豊沢川土地改良区(久保田泰輝理事長)は売電収入を農業水利施設の維持管理費などに充てる。
農業水利施設の機能低下に伴い、多大な費用と労力を要していたことを踏まえ、総工事費約15億円で小水力発電施設を新設。東北電力に売電した収入で維持管理費の低減を図る。ダムの貯水量が安定的な場合は、年間で約1億円の収入が得られる見通しという。
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momottoメモ
7日に現地で行われた操業安全祈願には同土改区や国、県、市、農業関係機関などから約40人が出席。代表者が玉串をささげた後、1号機の運転を開始した。