胡四王蘇民祭 歴史に幕 役員高齢化など背景 保存会解散【花巻】
毎年1月に行われてきた花巻市矢沢の胡四王神社蘇民祭を運営する保存会(熊谷隆志会長代行)の解散が決まった。役員の高齢化などが背景にあり、関係者は250年以上の歴史を持つ祭りの終わりを惜しんでいる。
同蘇民祭は、市指定無形民俗文化財。1865(慶応元)年に始まったと伝えられる。
戦後一度途絶えた時期があるが、1974年に地元氏子青年会によって復活し、近年は青年らがたいまつを手に胡四王山に登る裸参りと蘇民袋の争奪戦が行われ、県内外から多くの観光客を集めてきた。
保存会によると、参加者や地区内から協力は得られていたものの、新型コロナウイルスの流行に伴い、2021年以降中止が続いていた。加えて、宮司の体調不良、役員や氏子青年会の高齢化、後継者不足などが重なり再開を断念。総会で解散を決定した。
今後は毎年1月2日に神事のみを行う予定。
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