北上・西和賀
クマ１頭駆除 北上・和賀山口地内
北上市は、１２日に同市和賀町山口地内でクマ１頭を駆除したと発表した。山口地内では４日に８０代女性が自宅内でクマに襲われて死亡する被害が発生。１３日午後６時３０分ごろにも目撃があったことから、市では警戒を継続するとともに住民へ注意を呼び掛ける。
１４日に開かれた危機対策本部の会議で明らかにした。市によると、１２日は山口地内で３件の目撃があり、駆除されたクマは午後５時２０分ごろに農地で発見。関係者で数回追い払いを試みるもクマはすぐに農地に戻り、その場にとどまったという。
周辺で栽培されていたムギの食害も確認されていたことから、午後６時３８分ごろに地元猟友会によって駆除された。
市では、１１日にも同地内で１頭を駆除。駆除した２頭の鑑定を関係機関に依頼し、女性を襲ったクマと同じ個体か調べを進めている。
出没が多い山口、煤孫両地区に６基のわなを引き続き設置する。市や北上署によるパトロール活動を続けており、住民らに不要不急な外出を控え、屋外で農作業などをする際に十分注意するよう広報する。
同本部も設置を継続する方針。八重樫浩文市長は「戸締まりを徹底し、畑など外に出るときも十分警戒してほしい」としている。
