郷土食 未来につなげ お祝い料理「鯛の酸物」 花北青雲高生が再現【花巻】
県立花北青雲高校(高橋幸美校長、生徒441人)の総合生活科の2年生は、地域課題の改善に取り組む「課題研究」の一環として、花巻市内の郷土料理を再現する取り組みを進めている。挑戦しているのは、酢漬けのニンジンやダイコンをタイの形に成形する「鯛(たい)の酸物」。生徒は18日、同市石鳥谷町の同校で調理を体験し、食を通じて地域の過去の風習などに学びを深めた。
かつて同町内の結婚式や年祝いなどで作られたという鯛の酸物は約20人分にもなる大皿の酢の物で、今では作り方を知る人がほとんどいないとされる。
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momottoメモ
完成した料理は写真撮影して全員で味わった。夏期休暇には、写真を基に実際に調理したことがある高齢者を探し、古里の食文化をさらに深掘りする考え。「野菜の量が多くて作るのは大変だけど、地域の文化を学ぶ良い機会。作ったことがある人の情報があれば、学校に連絡してほしい」と呼び掛けていた。