浮かび上がる賢治世界 石鳥谷・八幡田んぼアート 童話「貝の火」題材【花巻】

花巻市石鳥谷町八幡で、宮沢賢治の童話「貝の火」をモチーフにした八幡田んぼアートが見頃を迎えている。多様な稲の色が賢治童話の世界を浮かび上がらせ、訪れた人たちを楽しませている。
八幡まちづくり協議会(伊藤成子会長)が、交流人口の拡大や地域活性化などを目的に企画。15回目となる今回は、約25アールの水田をキャンバスに、6月1日に地域住民らスタッフを含め約140人が田植えをした。
「ひとめぼれ」とさまざまな色の古代米で、物語に登場する「貝の火」という宝珠、見守るウサギとヒバリの家族をデザインしている。
好天に恵まれた19日は見物客が続々と訪れ、紫波町の40代女性は長男(6)と記念撮影。「そろそろ見頃かなと思って来た。みんなで頑張っていてすごいし、きれいに出来ている」と感心していた。
田んぼアートは、JR東北線沿いにあり、同市石鳥谷町中寺林の石鳥谷生涯学習会館駐車場から見ることができる。