花巻

イギリス海岸 自然出現 高温少雨で水位低下【花巻】

連日の好天により出現したイギリス海岸

 花巻市上小舟渡地内の北上川で、同市出身の詩人で童話作家の宮沢賢治が「イギリス海岸」と名付けた河床の泥岩層が出現した。連日の好天で北上川の水位が下がった影響とみられ、24日は珍しい風景を見に市民らが続々と訪れた。

 イギリス海岸は、ドーバー海峡の白亜の海岸に似ていることから賢治が命名。かつては頻繁に露出していたが、上流ダムの整備により北上川の水量が安定したことや河底が低下したことで、現在はなかなか見られない。

 例年は9月21日の賢治の命日に合わせ、北上川上流にあるダムの放流調整や発電所の取水調整により河川の水位を下げることで出現を試みているが、国土交通省岩手河川国道事務所によると、高温少雨の天候が続いたことで水位が下がり、自然に出現したという。

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