一関・平泉

次の100年へ発車 JR大船渡線 節目祝い記念イベント【一関】

猊鼻渓付近で小旗を振り、観光列車「ひなび」を見送る沿線住民ら=26日午後1時52分ごろ、一関市東山町

 JR大船渡線は26日、一ノ関―摺沢間が開業100周年を迎えた。一関市の一ノ関駅では「ドラゴンレールフェスティバル」として多彩な記念イベントが繰り広げられ、観光列車「ひなび」も運行。節目を盛大に祝うとともに、一層の利用促進と将来にわたる鉄路存続へ思いを一つにした。【15面に関連】

 同フェスはJR東日本が企画し、関係機関と連携して開催。同区間8駅の硬券入り100周年記念入場券が300セット限定で販売され、一ノ関駅前では整理券配布に朝から多くの人が列を作った。

 2セット購入した菊地修一さん(73)=同市萩荘=は「大船渡線は小中学校時代、摺沢から一ノ関まで買い物などで利用し、毎回楽しみにしていた。利用客が減少して寂しいが、必要とされる方もおられるし、特に災害時には必要」と存続を願った。

 一関修紅高校と斎藤松月堂、JR東日本一関統括センターの連携による記念弁当も好評で、限定100個が10分ほどで完売。同校2年の大沼曖莉さんは「100年もの間、長く愛されてきたと感じた。ふさわしい弁当を考えるのは大変だったけれど、記念に携わることができてうれしい」と充実した表情を見せた。

 「ひなび」には県内外から23人が乗車。ホームでは時の太鼓顕彰会が和太鼓演奏で盛り上げ、市や市観光協会、JRの関係者らが歓迎の横断幕や100周年記念ののぼりを掲げて出発を見送った。

momottoメモ

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2025年7月27日付
一関・平泉
2025年7月27日付
一関・平泉
2025年7月27日付
一関・平泉
2025年7月27日付