奥州・金ケ崎

カローラファン集結 ラリー本県開催発表も 初の交流イベント トヨタ東日本岩手工場【金ケ崎】

「カローラクロスGR SPORT」(右)などが展示されたファンイベント

 トヨタ・カローラユーザーらを集めたファンイベント(トヨタ自動車、トヨタ自動車東日本主催)は27日、金ケ崎町西根森山のトヨタ自動車東日本岩手工場で開かれた。同工場で人気のSUV・カローラクロスの生産を開始したことにちなんで開催され、全国からカローラの愛好者らが参加し、改良型カローラクロスを試乗したほか、所有者が交流を深めた。トヨタ自動車東日本の石川洋之社長は「自治体や販売店、ファンの支えに感謝し、今後もカローラの生産を通じて東北の活性化に寄与したい」と決意を語り、2026年2月に本県でトヨタのラリーチャレンジを開催することも発表された。

 「カローラ・オフライン・ミーティング2025」と題したイベントで、カローラオーナーを対象に同工場で開くのは初めて。カローラのハイブリッド車種の展示やカローラクロスの試乗体験、パーツの展示などが行われ、SNSなどで募集した全国のカローラファン53組83人が集った。

 同工場で一部改良したカローラクロスの生産を開始したのを祝い、石川社長や達増拓也知事、髙橋寛寿金ケ崎町長らを迎えて「ウィー・ラブ・カローラ×ウィー・ラブ・イワテ」を開催した。

 石川社長は宮城大衡工場でアクシオ、フィールダーのカローラ2車種が今年10月に生産終了することに触れながら「東北での生産はカローラに育てられてきた。岩手工場でカローラクロスの生産を続けることで東北そして岩手から世界に強く発信し続けたい」と語った。

 達増知事は「カローラクロスの生産が始まり、岩手でカローラシリーズの再生産が実現でき大変うれしい。来年2月には県内初のトヨタ主催によるラリー競技の開催準備が進められている。本県の世界遺産、国立公園など自然と歴史に恵まれており、ラリー参加者に魅力を広められるよう期待する」と歓迎した。

 トヨタ自動車東日本によると、岩手工場でのカローラクロスの生産は今年5月に始まった。国内での生産は同工場のみ。カローラ車種が同工場で生産されるのは前身の関東自動車工業でオーリスの生産が終了して以来14年ぶりとなった。

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