一関・平泉

トマト丸々と 出荷最盛期 一関・室根

最盛期を迎えたトマトの収獲作業。緑色のうちに出荷され、店頭に並ぶ頃には追熟して赤くなる=一関市室根町矢越

 梅雨明け後から猛暑が続く中、一関地方では夏野菜を代表するトマトの収穫が最盛期を迎えている。同地方は県内有数の産地で、生産農家の圃場(ほじょう)が連日収穫と出荷作業に追われている。

 一関市室根町矢越の自宅周辺を中心に約60アールでトマトを栽培している村上真さん(49)方では、7月に入ってから収穫作業が本格化。ビニールハウス内では日持ちや色回りの良さが特徴の品種「りんか409」が丸々と実っている。

 収穫作業はトマトがまだ緑色の状態で行われ、その日のうちに同市大東町摺沢のJAいわて平泉東部園芸センターへと出荷。選別後に市場に送られ、店頭に並ぶ頃には追熟で赤く色づき食べ頃になる。

 猛暑に加え少雨による水不足も心配されるが、村上さん方では深さ50メートルの井戸を掘り用水を確保。今季は6月以降の暑さで順調に生育しており、現在は例年の3倍近い収穫で1日2回出荷する日もあるという。

 同JAトマト部会長を務める村上さんは「猛暑はトマトにとっても厳しい条件なので、部会としても十分な水の確保や、遮光・遮温シートで強い日差しを防ぐなどの対策を行っている。春植えの株は秋になるとどうしても障害が出てしまうので、一部の苗を遅く植えて秋にも良質さを維持し、他の産地との差別化を図っていく」としており、収穫は11月まで続けられる。

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