新型コロナウイルスが猛威を振るい、注目を集める「手作りマスク」。動画配信サイトなどインターネット上ではさまざまな材料でマスクの作り方が披露され、どれがベストなのか選ぶのも一苦労だ。
そんな折、藤沢町住民自治協議会(一関市藤沢町)は、住民のせきエチケットに役立ててもらおうと「マスクの作り方マニュアル」を作成。一般的な台所用品や園芸グッズを利用して手軽に作れるものなどを紹介し、地域住民から好評を博している。「マスクの作り方を詳しく知りたい」という声に応え、同協議会の生涯学習推進員・星美智子さんに、針と糸が不用で特に簡単だという不織布マスクの作り方を教えてもらった。
不織布マスクの材料
不織布タイプのキッチンペーパーや水切りネットをマスク本体に使用。今回は耳に掛けるゴムひもが不足している設定で、水切りネットで代用した。ノーズフィッターは、農家やガーデニングが趣味の人にはお馴染みの園芸用ビニールタイを利用する。不織布で覆われる部分は両面テープを、露出する部分はサージカルテープまたはマスキングテープを貼る。このほか、はさみ、定規、ペンがあれば準備万端だ。
材料の準備
まずはそれぞれの材料を切る。不織布は、外側に肌触りのいいキッチンペーパー(a)、中に仕込む水切りネット(b)、顔側に肌触りのいいキッチンペーパー(c)の3枚重ね。(a)は20センチ四方、(b)と(c)は16センチ四方。園芸用ビニールタイは10センチに切っておく。
不織布マスクの作り方
記者も作ってみた
初めて作ってみたところ、材料の準備が済んだ状態でスタートし7分ほどで仕上げることができた。耳に掛ける水切りネットの長さを3回調整したので、自分の顔にフィットする長さを覚えたらもっと手際よくできそうだ。
耳に掛ける部分の調整をスムーズにするこつも教わった。上側のひもを緩く片結びし、その輪に下側のひもを通してから、きつく締める。耳に掛け、下側のひもを引っ張って顔にフィットするよう長さを調節する。
試しにお手製マスクで一日過ごしてみたが、耐久性は問題ない。自分で調整しているので耳が痛くならないし、デスクワークする分には眼鏡も曇らなかった。サージカルテープが功を奏したか、顔が「いずい」こともない。星さんお薦めの肌触りの良いキッチンペーパーを使っているだけあり、着け心地は市販の不織布マスクと大差ないことに驚いた。周囲の反応も上々で、既製品と間違えられることも。「しっかりしたマスクを着けているね」と言われ、褒められた気分だ。
外出を控えた日には、マスクを作り置きしてみてはいかが。
▼マスクの作り方 動画でもご確認ください