2025年5月1日
小学校生活の思い出で多くの人が挙げる学校給食。コッペパンや揚げパン、カレーシチュー、揚げ物、ソフト麺のスパゲティーなどさまざまなメニューが思い浮かぶ。「いただきます」を合図にかぶり付いていたのを覚えている
▼栄養のバランスはもちろん、味や見た目にこだわり、季節感も演出するなど調理員の工夫が満載。メニューを再現して提供するカフェや居酒屋が平泉町をはじめ全国にあり、懐かしい味を求める客でにぎわっているらしい
▼給食に最も欠かせない安全をないがしろにする出来事が相次いでいる。保育園や小学校で配膳されたおかずに針金状の金属片、スープにガラス片が混入。園児と児童は吐き出し、ガラス片は食べる前に見つけて大事に至らなかった
▼中でも驚いたのは、新潟県上越市であった事案。蛍光管が割れて破片が食缶に入ったが、担任らは目視で確認し取り除いて給食を継続。その後、児童2人が最大8ミリほどのガラス片を口にしたという。口の中を切ったり飲み込んだりする可能性もあっただけに、なぜ中止しなかったのか理解に苦しむ
▼給食が始まり、楽しみにする新1年生も多いだろう。関係者には、子どもたちの笑顔あふれる時間が良き思い出として心に刻まれるよう、安全第一の対応を求めたい。