2025年11月21日
新聞を読むことは、情報収集にとどまらず「脳トレ」効果もあると言われる。確かに、100歳祝状贈呈の記事では健康長寿の秘訣(ひけつ)に「新聞を毎日読む」と話す人がいる。活字を追い、内容を理解し、整理する習慣が脳や体に良い影響を与えてくれるのかもしれない
▼脳神経外科医・石川久さんの近著「70歳からの脳が老けない新聞の読み方」(アスコム)でも、認知機能の維持に役立つ道具として紹介されている。気になる記事を選んで熟読したり、見出しから内容を予測したりするひと工夫が「脳力」アップにつながるという
▼ユニークなトレーニングの一つが新聞の上下逆さ読み。右脳は逆さの文字を視覚的に認識しようと働き、左脳は言葉の意味を理解しようとするため、1日5分程度で両方の脳に適度な刺激を受けられるそうだ
▼こうした工夫を実践するためには、紙面の読みやすさも大切だろう。小紙は今月11日から文字サイズが一回り大きくなった。目の負担が軽くなり、無理なく脳トレにも活用していただけるのではないかと願っている
▼デジタル全盛の時代だからこそ、オールドスタイルの大きな紙面を広げ、少し変わった読み方でニュースに触れるのも楽しい。小紙も読者の思考を深め、脳を鍛える身近なパートナーでありたい。

