日日草

2025年10月22日

 赤や黄へと色づいた木々の葉が山から里に向かって次第に降りてきて、日一日と秋が深まりつつあるのを感じる。華やかな季節を感じようとドライブがてら外出したくなる

▼紅葉の名所として厳美渓や猊鼻(げいび)渓、中尊寺、盛岡城跡公園、八幡平など、歴史ある庭園から雄大な自然までさまざまなスポットが思い浮かぶ。見ごろを迎えると、お気に入りの場所を訪ねることもしばしば

▼県内では、いわて観光キャンペーン推進協議会とJR東日本グループが連携し秋季観光キャンペーンを展開中。キャッチフレーズは「秋は短し 旅せよ岩手 WANDER IWATE」で、若い世代をメインターゲットに日常と一線を画した自然・文化・絶景・食の醍醐味(だいごみ)を発信している

▼情報通信・アイベックのネット調査によると、秋と言えば「食欲の秋」を思い浮かべる人が多く、楽しみな食材としてサンマが上位となった。三陸漁場を身近に感じる身としては、秋の味覚の代表格が全国で不動の地位にあることがうれしい

▼三陸の海の幸のほか、新米やキノコといった本県が自信を持つ食材は食欲を刺激する。来月までのキャンペーンを機に知らない土地の個性や特色を見つけ、胃袋だけでなく心まで満たしてくれる旅を楽しみ、本県の魅力をより深く感じたい。