日日草

2025年11月17日

 季節の変わり目は気候が急激に変化することで体調を崩しがち。特にも今の時期は日に日に冬の寒さが増し、空気も乾燥しがちになるため風邪を引きやすくなり、筆者もご多分に漏れずしばらくの間鼻水やくしゃみなどの症状に悩まされた

▼風邪の正式名称は「風邪症候群」。喉や鼻など呼吸器系の粘膜からウイルスに感染することで発症する病気の総称。古代中国では吹く風が人体にも何らかの影響をもたらすと考えられ、風が邪気を体内に運び込むことが語源になったとの説がある

▼治すのに効果があるとして昔から行われてきた民間療法には、卵酒やショウガ湯を飲むことで体を温めたり、香りの強いネギを首に巻いたりとさまざまある。幼い頃には祖母が薬になるからと、ストーブの上でミカンを焼いて食べさせてくれた

▼近年は症状ごとに効く薬がある。以前かかりつけ医を受診した際に治療法を尋ねると「特効薬はない。ウイルス感染の症状が治まるまで、安静にして休むことが何より」と指摘された

▼11月も半ばを過ぎ、年末に向けて何かと慌ただしくなる。健康に過ごすには規則正しい生活でウイルスを寄せ付けないように体調を整えることが大切だが、忙しさに追われる中、少なくとも毎日の食事だけはしっかり取るよう心掛けたい。