炉端語り 衣川の方言から

新米

【アキ】スーパーに買い物に行ったら、新米を売ってマスだって。新米ってどんな米?

【ヨシ】今年初めて取れた新しい米って言うのなんだよ。

【父】 そ。新米が出回っとナ、今食ってんのが古米どなってくんのさ。

【アキ】もち米は知ってたけど、あきたこまちとかひとめぼれとか、どんぴしゃり、いわてっこって面白いのがあったよ。今うちで食ってんのこの中にある?

【父】 あるある。アキが今食ってんのはうるち米のひとめぼれってゆーのなんだ。ユニークななめぇでナ、うんめぇ米さ。

【アキ】新米は高いねぇーって見てた人言ってたよ。新米は高いんだ。

【母】 はしりだっかんな。食べる楽しみがあっぺす、食欲をそそっからだべも。

【父】 米は主食だべぇ、うんめぇ米はたぎゃぐ(高価に)売れで農家の主な収入源になっす、米離れの対策にもなってんだお。

【母】 んだっか厳す審査すてブランド米どすて売ってんの。今、オリジナル品の金色の風っつのが作られできてで目玉にすっとごだべ。もすこすたづつどアキだもかれっぺ。

【父】 えんな(家の)は減農薬、有機栽培、天日干すだっか、お土産なんかにすっと、うんめぇ米だって喜ばれでんだ。ホント。

【母】 米かねぇぐ(食べなく)なってけんとも、えっこ(全く)かねぇごどでぎねぇがんべす、えってぇにすてごはん嫌いはえねぇべど。神聖で超長寿の伝統食なんだがら。

構成・小野寺精一(奥州市)