炉端語り 衣川の方言から

4世代家族

【ヨシ】友達が、家族8人だから毎日大変なんだよって言ってたよ。

【父】 あ、あそごのえ(家)な。今どぎ8人家族っつの、そーあるわげでハねぇっかんな。

【母】 だりゃね4世代だづもス、よぐまァ家族そろって、まどまってえんでがすねぇ。

【アキ】4世代と言うの、何なの?

【父】 ほだな。例えばアキのえで言えば、アキだど親ど祖父母がえんべぇ、これで3組になっから3世代とゆーのさ。それさ祖父母の上におひっこさんだづがえだど(居たと)すっと1組たさって4世代になんのさ。あそごでは2人ずづえっから8人の大家族になんだな。

【ヨシ】家族が多いから誰かがしてくれるので楽だろうなーて言ったら、自分のことばかりしていられないから大変なんだって言われたの。

【母】 そなんだよ。大家族は気ままとんねぇんだも(通らないのよ)。がまんすたり譲り合ったり、相手のことを考えたりすて人間関係がわがってくんだべよ。

【父】 んだがらあそごでハわらすたづも人がでぎでったらや。普段の経験が豊かな人づくりになってえんだべど、勉強でぎんのもそれがあっからごそなんだ。そだどアキ。

【アキ】私も自分のことやお手伝いしているんだよ。

【母】 年代がつぐ(異なる)がら食事の準備が一番ひでぇど。学校さえぐの出勤すんの、年寄りど時間差で食うがら、後片付げや掃除、洗濯は半端でねぇーってだす。

【父】 そんでで、おっきな百姓すてんだお、たんまげぇってぇ。みんな切磋琢磨すてんだべ。

構成・小野寺精一(奥州市)