ソムリエ流 菜食健美

生で食べたい「ねばり芋」

ねばり芋にアボカド、マグロを合わせて山かけ丼に

 わが家では昨年、ねばり芋の栽培に挑戦しました。ねばり芋は県内の種苗会社が生産販売する品種で、長芋と粘りの強いやまと芋を掛け合わせてできた長芋です。長さは50~60センチの短系で、「甘み・粘り・食感」の三拍子そろった理想の長芋だそうです。

 5月に種芋を植え、葉が枯れた10月に収穫となりました。「小さかったら春に掘ればいいさ」と、スコップを手にドキドキしながら掘りました。バックホーなどの重機はありません。人力でひたすら掘り続けます。時々、散歩中の70~80代の先輩たちから声が掛かりました。「昔、オラも長芋作ってたんだ」と懐かしそうに話す方もあり、芋の掘り方を教えていただきました。

 ねばり芋を栽培した畑は北上川のそばにあり、水はけの良い砂土のため、栽培するには最適な場所だったのです。長芋作りは未熟な私たちですが、天候にも恵まれ、長さ60~70センチのねばり芋が400本ほど収穫できました。一番大きい芋はでこぼこで不格好でしたが、長さ約90センチ、直径約20センチ、重さは約5キロありました。予想以上の出来で、豊作に感謝しました。

 さて、気になる食味はどうか。早速、下ろし金ですり下ろして食すと、粘りの強さ、コクのある甘さにびっくり。効能が疲労回復というだけあり、日ごろの苦労や疲れも吹き飛びました。

 新聞紙に包んで冷暗所で保存し、正月三が日もおいしいとろろご飯を食べることができました。煮物やすり下ろして焼くのもいいですが、私はシャリッ、トロッとした生の食感が一番好きです。

 今回は、マグロとアボカド、そして細かくたたきつぶしたねばり芋を使った山かけ丼を紹介したいと思います。お口に入れた時のさまざまな食感をお楽しみください。

【山かけ丼】

 ◆材料(2人分)=ねばり芋200グラム、マグロ150グラム、アボカド½個、温かいご飯丼2杯分、もみのり、しょうゆ、わさび各適量

 ◆作り方=❶ねばり芋は皮をむいてビニール袋に入れて布巾で包み、すりこ木で細かくたたきつぶす❷マグロとアボカドは1センチに切る❸丼にご飯を盛り、もみのりを散らす。①と②を載せ、さらにもみのりを散らす❹しょうゆとわさびを添える。

 文・写真、野菜ソムリエ安彦恵美子(奥州市)