先月２６日に盛岡市の映画館・盛岡ピカデリーが閉館した。幼少期から利用していた施設の「最期」を見届けたいと２４日に市内ロケ作品「男はつらいよ　夜霧にむせぶ寅次郎」を見に訪れた。館内には「５６年間映画の街盛岡をけん引してくれてありがとう　ピカファン一同」というメッセージ付きの花が飾られていて、本当に終わるんだなとしみじみさせられた。席で上映を待っていると運営する南部興行の小暮信人社長が現れ、閉館の理由とこれまでの感謝を語った。一番客が入った映画は「もののけ姫」だという。社長が用意した大入り袋を懸けてじゃんけんも行われた。すぐ負けたが、いい思い出ができた。その後は、万感の思いで寅さんを見詰めるだけだった。（森）