一関・平泉
平泉ＰＲキャラ「ケロ平」 着ぐるみ お披露目
きょう福興祭でデビュー
世界遺産の「平泉」をＰＲする県の公認キャラクター「ケロ平（ひら）」の着ぐるみが完成し20日、県庁でお披露目が行われた。対面した達増拓也知事は「平泉世界遺産のＰＲや文化の浸透に活躍してほしい」と、平和と万物の共生を願う「平泉」の思想普及と魅力発信に期待を込めた。
平泉町の柳之御所遺跡で２０１２年に出土した木片に描かれていたカエルの絵を基に昨年、一般公募で名称とデザインを決定。特技は相撲。同日は達増知事にも対戦を求め、熱のこもった力比べの末に引き分けた。
達増知事は「８００年前に描かれた文化遺産の中のキャラクターが実体化した。多くの人に親しまれ、愛されるようになってほしい。ケロ平を通じて平泉の文化遺産、平和や環境に対する理念に親しんでもらえれば」としている。
公式デビューは、21日に同町の観自在王院跡特設会場で開催される平泉福興祭。平泉ＰＲキャラクターの「きよひらくん」と出演する予定だ。
モチーフとなったカエルの絵は、国宝の「鳥獣人物戯画」に似た画風が特徴。12世紀後半のものと推定されている。
