一関・平泉

学びたい子の力に 2000万円寄付受け 藤の園、学費を補助へ 一関出身 千葉辰夫さん(東京)

千葉さんの寄付金で購入したグローブを前に笑顔を見せる渡部園長

 一関市山目の児童養護施設「一関藤の園」(渡部俊幸園長)は、進学希望の高校生の学費などを補助する進学支援を新たに始める。進学支援金は東京都江戸川区の千葉辰夫さん(65)からの寄付金2000万円の一部を原資にする考えで、同園は「千葉さんのおかげで、子供たちの進路の選択肢がさらに広がる」と深く感謝している。

 同園によると、園で生活する高校生で卒業後に大学・専門学校に進学するのは5年に1人ほどの割合という。学費や生活費など経済的な理由からほとんどが断念していた。

 千葉さんは同園近くの同市山目字立沢出身。進学を諦める子供たちに「学びたいのに、学べない子供たちを救いたい」との思いから、退職後に寄付を決意した。地元の友人を通じて、今年2月に寄付金を贈った。

 現在、園にいる高校生は20人程。男子高校生2人が専門学校への進学を希望しており、職員らでつくる委員会で審査を行った後に学費補助を決める。

 寄付金ではこのほか、自転車、グローブ、文房具なども購入。7月ごろに400万円を充てて園庭に遊具を新たに整備するという。

 渡部園長は「進学支援は前々から考えていたが、今回の寄付で具体化することができた」と感慨無量の様子。千葉さんが体調を崩しているためにまだ面談したことはなく、「自分の学びを諦めていた子供たちに希望をつくってくれた。みんなで会いに行き、感謝の気持ちをしっかり伝えたい」と話している。

▲千葉辰夫さん

 千葉さんは「中学時代に藤の園から通う同級生もおり、教育環境を充実できないかとずっと思っていた。この寄付金で、子供たちに夢を持たせてあげたい」と願っている。

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