一関・平泉

事件解決へ情報提供を 滝沢強盗殺人発生11年 一関署員が広報活動

買い物客に情報提供を呼び掛ける一関署の水野刑事課長(右)

 2006年7月に一関市滝沢地内で発生した強盗殺人事件は、14日で丸11年が経過した。事件の風化を防ごうと、捜査本部(本部長・照井光弘県警刑事部長)が設置されている一関署の署員は同日、市内の商業施設で広報活動を行い、市民に情報提供を呼び掛けた。

 広報活動は同市山目のイオン一関店と同市狐禅寺のイオンスーパーセンター一関店で実施。事件の概要が書かれたチラシやポケットティッシュ1000セットを配った。

 このうちイオン一関店では、水野丁一刑事課長ら7人が買い物客に「まだ未解決です」「ささいなことでも連絡お願いします」などと声を掛けた。市内在住の80代男性は「事件のことは覚えている。早く犯人が捕まってほしい」と話した。

 水野課長は「署員が一丸となって捜査を継続しているが、解決には皆さんの情報が必要不可欠だ。事あるごとに話題にしてもらい、埋もれている情報を一つでも提供してほしい」と語る。

 同署によると、事件は06年7月14日午前11時10分ごろ、同市滝沢字九鬼の無職及川正雄さん=当時(59)=が自宅の2階で死亡しているのを母親が発見した。死因は電気コードのようなもので首を絞められたことによる窒息死。室内には荒らされた跡があり、現金やブランドの財布、耐火金庫などが持ち去られていた。犯人は26センチの安全靴を履いていたとされる。

 情報提供などの問い合わせ先は同署=0191(21)0110=、または県警捜査1課=019(653)0110=。

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