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地域担う中核的人材に いわて高等教育コンソーシアム 岩大生2人を認定【岩手】

地域を担う中核的人材の認定を受け、喜ぶ吉野さん(左)と梅木さん

 県内10の大学などで組織する「いわて高等教育コンソーシアム」は21日、地域リーダーの育成を目指すプログラムを習得した、岩手大に在籍する学生2人を「地域を担う中核的人材」に初めて認定した。関係者は今後、地域で活躍する人材に成長することを期待した。

 同コンソーシアムでは人と自然との共生などを尊重しコーディネート力を備えた多様な領域・局面で活躍できる人材の育成に取り組んでいる。

 単位互換協定を結ぶ県内の5大学と一関工業高等専門学校の6連携校の学生を対象に、地域課題や復興などに関わる5科目から4科目を修得した上、取り組んだ地域課題解決プロジェクトの審査に合格した学生を地域を担う中核的人材として認定することにしていた。

 初めて認定を受けたのは、農学部3年の吉野明子さん(22)=盛岡市=と教育学部4年の梅木紳太郎さん(23)=花巻市=。盛岡市の岩手大で行われた認定証の授与式では、県立大の鈴木厚人学長から2人に認定証が手渡された。

 鈴木学長は「自分の言いたいことを主張し相手の話を聞き、コミュニケーションを図りながらプロジェクトを進めることがグローバル社会では大事。地域活動やボランティア活動にはグローバル社会に必要な要素が入っており、今後も頑張ってほしい」と激励した。

 梅木さんは、東日本大震災に関するボランティア経験から復興や地域再生への思いを強めたといい、卒業後に勤務予定の遠野市のNPOで「地域の限界集落を再興させたい」と意欲を示した。

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