花巻

地域課題 農から見詰め 東大文科二類1年 黒木壮太さん 大迫滞在、体験や交流【花巻】

ブドウの栽培体験で、はさみで房を切り落とす黒木さん

 実社会でさまざまな体験を得る東京大の活動プログラムで、同大文科二類1年の黒木壮太さん(18)が花巻市大迫町を訪れている。ブドウの栽培体験など住民と交流しながら地方の農業に触れ、地域課題の発見、解決につなげる。

 黒木さんは1日から7日まで滞在。ブドウやワイン生産、同市の歴史の学習のほか、大迫あんどんまつりに向けた山車制作も体験している。

 4日はエーデルワインの圃場(ほじょう)を訪れ、県立大迫高校ぶどうつくり隊の3年生3人と共にメルローの整房作業に汗を流した。品質を向上させるために日当たりや風通しを良くする重要な工程とされ、真剣な表情で房にはさみを入れた。

 「農業体験を通じて地方の実情を知りたかった。ブドウ栽培は想像以上に細かいことに手間を掛けており、それぞれの作業にしっかりとした理由がある」と黒木さん。最終日には大迫総合支所で地域課題に関する提言を発表する予定で、足を運んだ市内各地域について「それぞれ街づくりのテーマを掲げているが、主体的に行動する若い人は少ないと思う。感じたことを生かし、解決策を探ってみたい」と話していた。

 黒木さんはブドウの収穫期に当たる9月中旬にも同町を訪れ、活動に取り組む予定。

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