一関・平泉

不動明王、阿弥陀如来の木造立像(一関) 県指定文化財に 保護審が答申

木造阿弥陀如来立像=東北歴史博物館提供
木造不動明王立像=東北歴史博物館提供

 県文化財保護審議会(会長・佐藤由紀男岩手大教授)は8日、一関市千厩町の木造不動明王立像(ふどうみょうおうりゅうぞう)と同市藤沢町の木造阿弥陀如来(あみだにょらい)立像の2件を県の有形文化財(彫刻)に指定するよう県教委に答申した。指定されれば、県指定の総数は387件となる。

 県教委などによると、木造不動明王立像は、千厩町の大光寺境内薬師堂に安置。1面2目2臂(ひ)の不動明王像で、像高156・4センチ。腰高かつ細身の体躯(たいく)、面相部の大づかみな肉付けなどから、平安時代末期(12世紀)の作風を示す。県内に所在する平安時代の不動明王像3例のうち、唯一の木造立像。平泉町の毛越寺の銅造不動明王立像とは両目を開眼するなどの共通点もあり、奥州藤原氏の関与が想定される。

 木造阿弥陀如来立像は、同市藤沢町の長徳寺に安置される本尊像。挙身光を負い蓮華座上に立ち、像高は84・4センチ。年代は鎌倉時代(13世紀)とみられる。着衣形式や頭部の造形、表情などの特徴において「安阿弥(あんなみ)(快慶)様阿弥陀如来像」と「運慶様阿弥陀如来像」の特徴を兼ね備えている。鎌倉時代の多様な作風や技法展開を示すとともに、その構造から当代の仏像に関する認識を知ることができ、県内に所在するいわゆる「鎌倉新仏教」ゆかりの木彫像の古例とされる。

 指定されると、県の有形文化財(彫刻)は80件となる。

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