一関・平泉

激しい風雨で被害 台風18号 一関地方1人けが、4400戸余り停電

台風18号による被害状況を確認する消防関係者=18日午前7時ごろ、一関市大町地内

 大型の台風18号が接近した影響で、一関地方は17日深夜から18日朝にかけて激しい雨や強風に見舞われた。一関市内では倒木やシャッターの破損が相次いだほか、最大延べ4472戸が停電。JR在来線では列車の運休や遅れが出た。市消防本部によると、同市厳美町で同日朝、畑作業をしていた女性(76)が風で飛ばされてきた木にぶつかり脇腹に軽傷を負った。【3、4面に関連】

 盛岡地方気象台によると、最大瞬間風速は一関で18日午前5時49分に18・9メートル、千厩で午後0時23分に18・1メートルを観測。1時間降水量は一関で同日午前7時43分までに13・5ミリを記録し、一関市には大雨警報(土砂災害)が一時発表された。

 同市大町で複数の店舗のシャッターがめくれ、同市幸町では建物のトタンが電線に引っ掛かるなどしたため、消防が復旧作業に当たった。倒木などのため、片側通行規制が敷かれた県道や市道もあった。24日に告示を控えた市長選と市議選のポスター掲示板が倒れる被害も複数確認された。

 市は17日午後5時、市役所本庁に災害警戒本部、各支所に災害警戒支部を設置して被害情報などを収集。同6時からは市内23カ所に自主避難所を開設して対応した。自主避難所は18日午前7時30分に閉鎖。災害警戒本部と各支部は、大雨警報が注意報に切り替わったことを受け、午前9時52分に廃止した。

 東北電力によると、18日午前5時3分から一関、花泉、東山、川崎各地域などで最大延べ4472戸が停電し、復旧作業に当たった。

 市内では同日、市主催のJR一ノ関駅東口橋上マルシェなど、予定されていた各種イベントが中止された。

 倒木で町道通行止め平泉町 

 平泉町では、同町長島地内の町道2カ所が倒木により一時通行止め、片側交互通行となったが、18日午前中に解除された。 

momottoメモ

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