49人が第一線へ 県消防学校で卒業式【岩手】
県消防学校(菊池利光校長)の卒業式は27日、矢巾町の同校で行われ、第63期消防職員初任教育学生49人が現場の第一線に向かって巣立った。
卒業したのは、今年4月に入校した県内の消防本部に採用された消防職員。同校で約半年間にわたり、消防の基礎知識と技能などを身に付けるため訓練を積み重ねてきた。
式では、菊池校長が一人ひとりに卒業証書を授与した上で「学校で培った気力、体力を持ち続け、未熟であることを自覚し身に付けなければならないことを吸収してほしい。胸に込み上げるきょうの気持ちを持ち続け、仲間との絆を大切にして消防職員として夢をかなえてほしい」と式辞を述べた。
これに対し、卒業生を代表して盛岡地区広域消防組合消防本部所属の大平裕太消防士(25)=盛岡市=が「災害現場の最前線で地域に貢献できる消防人生を歩みたい。これからの岩手を守れるよう研鑚(けんさん)を重ねることを誓う」と謝辞を述べた。
卒業式に先立ち、同日は学びの集大成として消火や救助、救急などの訓練も行われ、卒業生が成長した姿を披露した。
卒業生は28日に所属する県内各消防本部に戻り、習得した知識や技能を生かすことになる。