一関・平泉

ロボコン東北3連覇 一関高専 5年ぶり日本一へ闘志

ロボコン東北地区大会で優勝した一関高専Aチーム(左から3人目まで)と準優勝の同Bチームのメンバー

 一関市萩荘の一関工業高等専門学校機械技術部が、アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(ロボコン)2017東北地区大会(1日、青森・八戸東体育館)で、大会史上初となる3連覇を果たした。また、決勝は14年ぶりとなる一関高専チーム同士の対決となり、同校の技術力の高さを示した。学生たちは全国優勝を目標に掲げ、マシンのブラッシュアップを重ねている。

 ロボコンの今年のテーマは「大江戸ロボット忍法帳」。スポンジ製の剣を取り付けたマシン2台を使って相手陣地と相手マシンに取り付けられた風船を割り合うというルール。制限時間3分で、相手チームの本陣、または相手マシン2台に付いた風船を全て割ると勝利となる。

 東北地区大会には14チームが出場し、一関高専はA、Bの2チームでエントリー。一関高専対決となった決勝では、Bチームのマシンが転倒し、操縦不能になった隙を突いてAチームが相手陣地の風船を全て割り、頂点に立った。

 Aチームのメンバーは三浦真理さん(電気情報工学科5年)、阿部洋樹さん(制御情報工学科3年)、佐藤凌雅さん(電気情報工学科3年)。機動力がある「どらっち」と複数の長剣を装備した「おろっち」をメインに使用して大会を勝ち上がった。

 ライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた両チーム。これまでも共に大会に出場していたが、Aチームは決勝に進出することはできなかった。

 リーダーの三浦さんは「(Bチームには)いつも勝てなくて、悔しい思いをしていた。優勝したと分かった瞬間、自然と涙が出てきた」と振り返った。

 全国大会は12月3日に東京都の有明コロシアムで開幕する。一関高専は12年大会で全国制覇したものの、以降は初戦敗退を喫している。

 5年ぶりに栄冠をつかもうと、Bチームの佐々木裕樹さん(機械工学科4年)、千葉魁志さん(制御情報工学科4年)、泉壮洋さん(電気情報工学科3年)も協力。一丸となってAチームの3台目のマシン「らいっち」の調整を進める。

 三浦さんは「目標は全国優勝しかない」ときっぱり。Bチームのリーダーの佐々木さんは「出るからにはベストパフォーマンスをして、優勝をつかんできてほしい」とエールを送っている。

▲Aチームのマシン(左から)どらっち、おろっち、らいっち

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