一関・平泉

乳がんの悩み相談 磐井病院こころば 患者、家族向けにサロン【一関】

県立磐井病院で開かれたピンクリボンサロン。がん治療の副作用である脱毛に関し、医療用ウイッグや頭皮ケアをテーマに(左から)成田さんと小野寺さんが対応した

 10月は乳がんの早期発見・診断、治療を推進する「ピンクリボン月間」。県立磐井病院がん患者・家族サロン「こころば」は月1回、乳房に悩みを抱える人を対象にしたピンクリボンサロンを一関市狐禅寺の同院で開き、スタッフがさまざまな思いに寄り添っている。

 こころばは、がん患者や家族が気軽に話を聞いてもらいながら親睦を深め、情報交換できる場として同院1階レストラン隣に開設。ピンクリボンサロンは毎月第1木曜日の午後2~4時、がん患者や家族に向けたサロンは毎週月・火・金曜日の午前10時~午後0時30分で、がん経験者を含むボランティアスタッフ7人と乳がん看護認定看護師が交代で対応している。

 ピンクリボンサロンでは毎月異なるイベントが企画され、今月は第2木曜日の12日、化学療法の副作用で起きやすい脱毛に対し、ウイッグ(かつら)の選び方と頭皮ケアをテーマに開かれた。医療用ウィッグを取り扱っているスヴェンソンの成田茉南穂さんが、ウイッグの見本や脱毛の飛散を防ぐキャップを紹介し「その人の使い心地を優先したい。できるだけ悩みを減らし、気持ちが軽くなればいい」と話した。

 近年の利用者数は毎月延べ40人前後。入室時は硬い雰囲気や半泣きの人もいるが、退室時は思いの丈を話して笑顔で帰っていく人も多いという。ボランティアスタッフの小野寺栄子さん(69)は自らもがん経験者で、「患者さんは話をするだけでも気分が変わる。思いを分かち合い、みんなで支え合いたい」と語る。

 次回ピンクリボンサロンは11月2日、リンパ浮腫の講習会が行われる。参加無料、予約不要。問い合わせは同病院地域医療福祉連携室=0191(23)3452=へ。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2024年4月27日付
一関・平泉
2024年4月27日付
一関・平泉
2024年4月27日付
一関・平泉
2024年4月27日付