県内外

県庁業務に理解を 県主催セミナー 人材確保へ学生と懇談【岩手】

業務内容などについて県職員(左奥)と懇談する学生ら

 県主催の「県庁業務セミナー」は28日、盛岡市内で開かれた。県の仕事に関心を持つ学生らが参加し、県職員との懇談を通じて業務内容やワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)などについて理解を深めた。

 人材確保を目的に毎年実施。県内外の学生ら約120人が参加し、一般行政、社会福祉、農学、総合土木などをテーマにしたコミュニケーションブースに足を運び、担当の県職員と懇談した。

 新たに設けられたワーク・ライフ・バランスのブースでは、ものづくり自動車産業振興室の森外絵美主査ら4人がそれぞれの業務内容のほか、育児休暇を取得した際の経験などを紹介。学生からは「ジョブローテーションで仕事が変わるのは大変ではないか」「共働きの家庭に対する子育て支援はあるのか」といった質問が出された。担当者は「いろいろな知識や経験が増えるという魅力がある。前向きに考えてほしい」「子供が3歳になるまで育休を取得できる。男性も積極的に育児に参加しようという環境が整っている」などと回答し、県職員ならではの魅力を伝えた。

 学生の家族向けのコーナーもあり、担当者が個別の相談に応じた。

 県人事委事務局の武蔵百合総務・任用担当課長は「学生の売り手市場が続き、近年は1~2割程度の内定辞退者が出ている。学生の関心の高い方向からアプローチし、人材の確保につなげたい」と話していた。

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