火消しの自覚新た 奥州で消防出初式
2018年奥州市消防出初式は8日、同市水沢区の市文化会館(Zホール)を主会場に行われた。団員ら約1000人が参加。分列行進で防火意識の高揚をアピールしながら、安全・安心な地域づくりへの決意を新たにした。
市消防団員をはじめ奥州金ケ崎行政事務組合消防本部職員、婦人消防協力会員のほか、消防車両39台がZホール前を堂々と行進し、火消しの心意気を示した。
式典では、水沢纏(まとい)組と江刺纏隊が伝統ある纏振りを披露した。
席上、統監の小沢昌記市長は「昨年は、大雨による被害が多発し、市民生活に大きな影響を及ぼした。防災体制の強化に努めるとともに、関係者と連携しながら市民生活に及ぼす不安や危険を未然に防止し、市民が安全安心して暮らせるまちづくりに力を尽くしたい」と式辞を述べた。
小原勝喜消防団長は「責務を全うする自覚を新たにするとともに、日ごろの訓練の成果を遺憾なく発揮し、地域住民の安全を守り、消防防災意識の高揚に努めてほしい」と訓示を述べ、団員の確保や災害時の迅速な対応に期待した。
長年にわたって勤続し、他の模範となる団員が表彰されたほか、団員を支えた妻、消防活動協力者らに感謝状が贈られた。