花巻
安心の居場所づくり ぬくまる食堂 放課後の新拠点 20日プレオープン【花巻】
児童生徒に放課後の居場所を提供する「ぬくまる食堂」は20日、花巻市花城町にプレオープンする。家庭的雰囲気の中で遊び、学び、手作りの食事を楽しめる子供たちの新拠点で、子供の貧困や虐待、ネグレクトといった社会問題リスク発見・未然防止にも貢献が期待され、関係者の注目を集めている。本オープンは５月の予定。
２０１７年の勉強会で「こども食堂」に取り組む盛岡市のＮＰＯ法人・インクルいわてに共鳴した花巻ロータリークラブ（ＲＣ）の鹿討康弘副会長（共立精工）が、花巻市にも同様のスペース開設を構想。市社会福祉協議会運営委員らによる視察も重なり、同ＲＣと市社協がタッグを組んで設置準備を進めてきた。同ＲＣが必要物資調達や事務局、市社協が会場（同市花城町「日和佐」隣）提供や各種届出などを担う。
プレオープンは３月20、22、23日の３日間で、いずれも午前10時30分から午後１時30分。対象は小中学生とその保護者で、定員は約20人。食材準備などのため事前申し込みが必要。各学童クラブの補完的役割も期待できるだけに、関係者は市内全域へ同様の取り組み拡大を望む。
鹿討副会長は「みんなのためになることをするのがＲＣの精神。私は『幼いころにたった一つでも楽しかった思い出があれば、その後の人生の根っことなり支えてくれる』という考えに共感するが、ぬくまる食堂がそんな場になってほしい」と期待。温かい食事と安心して過ごせる居場所を提供するとし、賛同者からの書籍、玩具、食材、調度品などの寄付受け付けも予定している。
問い合わせは、ぬくまる食堂実行委事務局（共立精工内）＝０１９８（２４）０７６６＝まで。
